ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。

徳間書店「生命を吹き込む魔法」

このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。


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ディズニーアニメーション「天才アニメーターたち/05」

アニメーター「フランク・トーマス」1-3/若手からの印象と学び方

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ディズニーのアニメーターについてをお伝えしています。アニメーターとはアニメを作る人のこと。まさにディズニーの世界を作り上げていった主役ですね!

天才フランクトーマスを学ぶ

ディズニーアニメーション、そしてアニメーションそのものの基礎をと歴史を造り上げたひとりと言っていいアニメーターのフランク・トーマスさん。彼がアニメーションを造り上げるアニメーターいかにすごい人かは、前回まででご紹介しました。

そんな偉人をディズニースタジオの新入社員の若いアニメーターたちの目には、どのように映っていたのでしょう。

実は、フランク・トーマスさんのもとで働くのは、考えうるもっとも厳しい訓練を受けるものでした。

若いアニメーターは、こう言いました。
「あの人(フランクさん)を喜ばせるのは不可能だよ。決して満足しないんだから」。

と、とても本人の前では言えない印象ですね。フランク・トーマスさんの下で働くアニメーターたちは、そんな悩みを解決するには、フランクさんのマネをして複雑な演技パターンを習得しようとするのではなく、彼の娯楽に対するアプローチやアニメーションの基礎の活用法を学べば良かったのです。
いくら実力が高くなければ入れないディズニースタジオの新入社員であっても、ただでさえ経験が違いなおかつとてつもない鋭い観察力と抜群の記憶力の持ち主であるフランク・トーマスさんは、言うなれば人間アニメーション制作機械(失礼な言い方をしてすみません)。
そのような天の上にいる人のパターンを習得できるわけがありません。


フランク・トーマスさんの演出、このホームページのアニメーションの技法でお話ししている<潰し>と<伸ばし>、体の形の力強い変化などは、作品に出てくるキャラクターたちに生命を与えるもので、若いアニメーターたちにはいい手本になったのです。

ディズニースタジオの最高責任者であり、創設者である、ウォルト・ディズニー氏は、何度もフランクとミルト・カールさん(同じくアニメーターで、ナイン・オールド・メンのひとり)を組ませました。

フランク・トーマスさんには、キャラクターにとらせるべき行動がわかり、フランクさんの複雑、かつ細かい(理解に困る)そのとらせるべきキャラクターの行動が、ミルト・カールさんには、それを理解して想像し描き出す力があったからです。簡単に言えば、最強コンビということです。

ほかのディズニースタッフのナイン・オールド・メンの仲間と同様、フランク・トーマスさんもよく周りの人を手伝っていました。それは、フランクさんのアニメーターとしての自分のアニメートする仕事だけでなく、音楽、レイアウト、背景、ストーリーに関する助言も求められていました。
それは、以前どこかでお話ししたと思いますが、ウォルト・ディズニー氏の意志でもあり同じ、苦労を共にしてきたフランク・トーマスさんを含むナイン・オールド・メンやディズニースタジオにいるすべての社員の考えであるのです。ディズニースタジオの社員は職種の隔たりなく、全員がひとつになって、アニメーションの制作に全力を尽くしています。とても素晴らしいことでなかなかそのような会社はないと思います。


フランク・トーマスさんは、ディズニープロダクションズを引退する最後の何本かの長編では、フランクさんは半年から1年かけて、ストーリー構成や各場面を発展させたり、キャラクターやそのセリフを明確にしたりするのに助力しました。そして、同じシークエンスを素晴らしく新鮮な視点でアニメートしました。

フランク・トーマスさんは、慎み深く、正直かつ“率直”(率直を英語でフランク=frank、その名の通りの人柄です)です。

その批評は鋭く、ときには厳しいですが、それをユーモアに包み込むこと忘れない、見る人々を楽しませること、見る人のことを一番に考える姿勢をいつまでも忘れずにいることは、とても立派であり、なかなかできないことです。ディズニースタジオ・アニメーション。

ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。