ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。

徳間書店「生命を吹き込む魔法」

このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。


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誰でも興味津々の内容だから、暇つぶしにもちょうど良いです。

カテゴリ「アニメーションの技法2」/20

アニメーション基本原則5-3・フォロー・スルーとオーバー・ラッピング・アクション

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アニメーションの基本原則(アニメーターたちの基本原則9つ)となった手法についてをお伝えしています。
1930年代からのウォルト・ディズニーのアニメーションの歴史・技法を解説しています。
今回はアニメーション基本原則5、「フォロー・スルーとオーバー・ラッピング・アクション」その3

フォロー・スルーとオーバー・ラッピング その3

現実の世界では物体や生物など動きが止まる瞬間というのは、必ず物体・生物の全体が「ピタッ」と止まるのではなく必ず部分(パーツ)ごとに止まります。

「クルマは急に止まれない」と言いますが、クルマが急ブレーキ(制動)をかけ、タイヤをスリップさせて前のめりになり、タイヤ自体が止まって前のめりになっていた反動が後ろに帰ってきて「ポヨンポヨン!?」みたいな感じでやっと全体が止まります。

ウォルト・ディズニーの時代1930年代のアニメーションはこのことを誰一人として違和感があって気づいていたとしても全くやっていませんでした。方法がないと誰もが諦めていました。

しかし、アニメーションの常に先、究極、リアルさを追及する事にウォルトディズニーはこのフォロー・スルーとオーバーラッピングアクション(後追いの工夫)前文のクルマの例のような問題を解決する方法を考え出しました。それは5つのカテゴリーに分類されていました。

カテゴリー3

イラストは速い動きの中で、皮膚がだぶついているのがリアリズムの感じを出しています。イラストだけ見ると大げさですが、アクションの中ではだぶつきは、目立ちません。
太った人物の頬やドナルドの胴体やグーフィーの全身のように、キャラクターの体にたるんだ部分があれば、そこは骨格より動きが遅くなります。

アクションの中で一部が後からついてくるこの手法は、「ドラッグ」(引きずり、のこし)などと呼ばれ、生き物の姿に柔らかいところと硬いところがあるという実在感を出すのに役立ちます。この手法、「ドラッグ」、うまく使えばフィルムを映したときにはほとんど目立たないということです。

アニメーターは、瞬間瞬間をとらえ、その一瞬に見えるはずのキャラクターの姿を描く。つまり四次元のイラストは、1枚ずつ見るためではなく、決まった速度で続けて映写したとき初めて「もの」になるように設計されている。コメディのアクションはこの、「ドラッグ」の原則にのっとったものがすごく多いです。

キャラクターが走り出すと体のたるんだ部分が遅れてついていき、ついには骨格だけが走り去って外側の肉だけが残る、というのがその例です。こういう誇張は短編のくすぐりに使われます。しかしこのようなフォロー・スルーが本領を発揮するのは、もっと手のこんだ使い方をしたときであります。

ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。