ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。

徳間書店「生命を吹き込む魔法」

このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。


LCラブコスメティック。筆者も利用しています。手頃でしかも楽しいサイト。ホームページはキレイで見やすい。
誰でも興味津々の内容だから、暇つぶしにもちょうど良いです。

カテゴリ「アニメーションの技法3」/26

アニメーション基本原則8-1・「副次アクション」後編

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アニメーションの基本原則(アニメーターたちの基本原則9つ)となった手法についてをお伝えしています。
今回はアニメーション基本原則8、「副次アクション」その2

副次アクションについて 後編

前回の記事では、キャラクターの表情の方が副次アクションになることもある、そんなことを記させて頂きました。 今回も副次アクションについてです。

こんな場面を想像して下さい。想像しやすいラブコメのような場面なんです。

”キャラクターが顔をそむけて涙をぬぐう”、
こんな動作をするときの、
”傷ついた表情から打ち沈んだ表情に変わる”、場面。

観客に見てもらいたい一番の部分はもちろん表情。その表情が目立たなければ、観客は感情移入できずに終わってしまいます。危険なのは、表情が目立たずに終わってしまうこと。最大の目的は、アニメのストーリーに観客も入って貰うことですから。

こうした表情の変化は、主要なアクションの前か後に置き、たとえ2次的な意味しかなくても、はっきり分かるように演出しなければなりません。
主要なアクションの半ばでおきる変化は見逃されやすいので、狙った効果が上がらなくなるのです。


ちょっと話は変わります。

あるアニメーターは、体のすべての部分を適切に連携させるために、「積み木」という手法を考え出しました。まず、いちばん重要なアクションを完全に作画し、自分の狙い(観客に一番見せたい部分)が最も強く伝わるイラストになっていることを確かめます。

次に、同じカットを副次アクションを考えながら描きなおし、さらに必要であれば、その2つのアクションと他の部分を連携させるために2度目の描き直しをします。(アクションか長いと気が遠くなるような作業です。)

そうやって、イラストのすべての部分が自然な形で調和するまで修正し続けます(気が狂いそうですね)。イラストは一枚描き上げるのにもものすごくパワーと時間を必要とします。たとえアイデアはサクサクと浮かんで構想はどんどんできても、誰かが実際に手を動かさないことには、カタチとして具現化はできません。太鼓叩いてハタを振る、旗振り役なんかもいたのかな?ウォルトディズニーだったり??

どんな場合でも、最初にサムネイル(流れを見るための小さなスケッチ)を描くことが重要なのです。
(何をやるにも計画を立ててと言うハナシです)


演出が完璧で、あらゆる部分が望み通り説得力のあるイラストになっていることが確認できるまでは、そのサムネイルで作業を進めていく方法がとてもよいということです。アニメーション制作における副次アクションは、正しく使えばカットを豊かに、またアクションを自然にし、キャラクターの性格に奥行きを与えてくれるのです。 

ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。